「優等生タイプとはテストが得意で、就職活動も受験と同じ戦略で取り組む人たちのことです。リーマンショック以後、企業はこうした優等生タイプより、ユニークな人材を採ることに熱心になり、アドリブ型の質問を面接に導入しました。しかし、そこに最大の誤算があった。そもそも面接官自身が優等生だから、アドリブの質問に対する答えがすぐれているのかどうか、判断できないんです」
面白くない面接官が面白い学生を見定めようとしているとは、笑うに笑えない。
一方で、就活が基準不明の面接重視になった責任は、学生や大学側にもある。
「学生からすると、楽な講義で単位を取り、課外活動に専念した方が面接で話せるネタが増える。一方の教授も、講義なんて手を抜いて、自分の研究時間を増やしたいというのが本音です。企業はそれを知っているから、大学の成績など見ずに面接ばかり重視する。
いい人材を得るためには多くの学生に会わねばならず、勢い就活はどんどん早期化・長期化してしまう。現在の就活の様々な問題点は、いわば、学生、大学、企業による複合的な負のスパイラルによって生まれたものなんです」(前出・辻氏)
この国はきっと滅びる! 就活のバカたち 学生もバカなら、面接官も大バカ | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]
